タイタニックもビックリの情報です!!!

どうも、久しく船に乗っていないライターのカズヤです。

日本郵船は有人自律運航線(※1)の実現を目指し、安全運航・労働負荷削減のための自動運航の実証実験に成功しました。
この実証実験は、国際海事機関(IMO)が定めた、自動運航船の実証試験を行うための暫定指針に基づく各種項目をすべてクリアした世界初の実証実験です。

自動運転の波はいよいよ船にも伝わろうとしています。

実証実験の概要

実証実験を行ったのは大型自動車専用船「IRIS LEADER(イーリス・リーダー)」です。


全長 199,99メートル
型幅 34.8メートル
総トン数 70,826 トン
船籍:パナマ
引用:世界初、有人自律運航船に向けた自動運航の実証実験に成功/日本郵船

「IRIS LEADER」は「新沙(中国)」を出発し、「名古屋港」を経由して、「横浜港」までを9月14日から20日までを乗組員を乗船したまま、昼夜を問わず断続的に最適航行プログラムを駆使して航行しました。

このプログラムは航行における他船との衝突防止をサポートするもので、同社グループの日本海洋科学(川崎市幸区)が経験豊富な船長や航海士の経験値や感覚値を組み込んで開発したものです。
航海計器からのデータをもとに周囲の状況をいち早く把握し、衝突リスクを計算した上で最適な避航経路を導き出し、自動で航行するまでの一連の動きを実際の海域で行いました。
そして、監視および評価の結果、同プログラムが安全性・効率性の高い運航ができること、実用化の可能性を確認することができたのです。

プログラムが導き出す最適航路と、人が下す判断に誤差があるなど、調整すべき課題はありますが、今回の実証実験の成功は、有人自律運航線の実現に向けた大きな礎となったのは間違いありません。

最適航行プログラムは、遠隔操船や無人運航に大いに役立つものとして、将来的に深刻化する人手不足を抱える内航船にも展開することで社会的な課題解決への貢献が期待できます。

船同士の衝突による事故は跡を絶ちませんし、乗組員の負担も大きいのが実情です。
今回の実証実験が事故件数の減少および、負担軽減に早期に繋がることを願っております。

それでは!